空談録

世界で5人くらいに役立ちたい

PMXモデルを3Dモデル読み込みでPowerPointに読み込ませる

なぜか買ったMetasequoiaが輝く!

というわけでPowerPointというよりはMS Office全体に3Dモデル読み込みが付くようです。
Office Insiderではすでに利用できます。
フォーラムの通知は以下の通り
https://answers.microsoft.com/en-us/msoffice/forum/all/new-3d-in-office-now-available-to-office-insiders/cac671a4-56de-4cbd-9d48-ba7efdf0eea2

というわけで早速試しましょうって話です。
しかしモデルなんて作る才能がないのでダウンロードしたPMXを読み込ませてみます。
もちろん直接は読み込めないのでちょいちょい作業をしましょう。

目指すゴール

よくわからない規約が存在して面倒把握できない界隈なので、なるべく規約に触れないモデルを読み込ませましょう。
(改造がおおむね必須なので。なしでもいける場合はたぶんない)
(フォーマット変更も改造っちゃ改造ですし?)

今回はいつものようにプロ生ちゃんを使わせてもらいましょう。
改変可というのが分かりやすくて大変良いですね。

pronama.azurewebsites.net

↑のMMD向けのモデルを使用します。

f:id:fantasticswallow:20170806215830p:plain

こんな感じで読み込めたらゴールとしましょう。

Officeで読み込める3Dモデルの形式について

読み込みましょう!といっても読み込める形式が分からないと話になりませんね。
というわけでOfficeを見てみると、次のモデルが読み込めることが分かります。

  • fbx (Autodesk Filmbox)
  • obj (Wavefront)
  • 3mf (3D Manufacturing format)
  • ply (Stanford Polygon format)
  • stl (STereoLithography)
  • glb (binary GL Transmission Format)

割と標準的な面々…?がそろっている雰囲気です。
(正直この時点で察せる部分がある方はいると思いますが、機能的にPMXを読み込んでもしょうがない感じではあります)

ひとまずPMX→(変換)→読み込める形式→Officeとやるのが妥当に見えますのでこの方向で行きましょう。

PMXを変換しよう

そんなわけで変換します。
読み込むにあたって以下のものを使用します。

これだけあれば十分読み込めるはずです。

さくっと作業しましょう。
まず読み込みたいPMXをPMXエディタで開きます。

保存する前に、 "材質" タブを開き、材質のテクスチャファイルに日本語が含まれていないことを確認してください。

f:id:fantasticswallow:20170806222158p:plain

この中で日本語のファイル名のテクスチャが指定されていると、後で読み込めなくなる可能性があります。適宜リネームして半角文字列だけで表現してください。

日本語文字列などがない状態になったら、"ファイル" → "エクスポート" で "mqoファイル"に書き出しましょう。
(一覧にない場合はプラグインが入ってないのでいれてください)

f:id:fantasticswallow:20170806222415p:plain

えっ? obj形式が選べるじゃん!!って感じですが、たいていの場合でうまくいかない気がするのでここは耐えてmqoにします。
mqoにしたらあとはMetasequoiaで作業します。

mqo → objの変換

先ほどつくったmqoファイルをMetasequoiaで開きます。

そしたら特に変更せずに "ファイル" → "名前を付けて保存" を選択します。
この時の保存形式は "Wavefront (*.obj)" にします。 (Standardでテクスチャ反映しながら出せるのがこれしかない…)
また、この時の保存するファイル名には日本語をいれてはいけません。

f:id:fantasticswallow:20170806223105p:plain

先ほどは "プロ生ちゃんSD"でしたが、テクスチャが読み込めなくなるので "pronama_SD_mqo.obj"に変更しています。
保存を押すとOBJ形式のエクスポートの設定ダイアログが出るので、大体デフォルトで出力します。
(MTLは出してください)

f:id:fantasticswallow:20170806223307p:plain

こうすることでobj形式が無事にうまれます。やったぜ!

PowerPointでobjファイルを読み込む

objファイルが書き出せたらPowerPointで読み込んでみます。
"挿入"タブ → "描画? (Illustration)"グループの "3Dモデル"をファイルから読み込みましょう。

すると最初の画像のような感じで読み込めるはずです。 (画像のは正面向いてないけど)

なんかおかしいとき

せっかくなので適切に読み込めない場合の例を挙げておきます。

f:id:fantasticswallow:20170806223951j:plain

ファイル名が日本語になっている場合が左です。おそらく.mtlファイルが発見できずに読み込みに失敗しています。

また真ん中はPMXエディタで出力したときです。右の正常な状態と比べて、テクスチャが明らかにやばい感じです。
おそらくUV座標が適切に吐き出されていない気がします。
(PMXは割とテクスチャ画像を正方形にしない感じがあるので、そこで壊れてる可能性あり。)

こんな感じでテクスチャまで読み込もうとするとはまりやすいポイントがあるので注意はいります。

ところで読み込んで何するの?

モデルが見れます。おしまい

……えっ? 何々? そんなんならやらなくてよくないって?
まあ実際今のところ(というか今後通して)そんな気はします。

というのもPMXにあるようなモーフやらボーンやら剛体やらという機能はすべて使えず、ただのモデルだけが存在する状態です。Y字?モデルのままなのでうーーーんという。
ポーズ変えてモデルとして書き出すとかやるなら画像貼り付けでよくない?っていうところもありますし。
(3mfとかplyとかstlはそういうボーンとか持たない感じあるのでまあしょうがないんですけど……)

あくまで「3Dモデルを直接読み込んで、適切な角度から眺められる」機能でしかないです。GUNUNU。
ただPowerPointのMorphは効くので、モデルを回して眺めるみたいなことをスライドに入れることはできます。
むしろExcelとかは読み込んでも全く使い道がわからない………



というわけで新しい機能をPMXで試すという話でした。
PowerPointでギリギリ活用できるかな?くらいなのがなんとも厳しい…。

最近ただのゲームのスクショを張りまくるマンになっているのでなんかもう少しなんとかしたさがある。
でもおしごとでプヨグラミングするとつかれる。きゅうじつはゲームしたい…。

この辺で